
WEBサイトを運営している以上、収益を上げ効果性を高めたいとお思いではないでしょうか。
せっかく記事を執筆し、運営していく以上、1記事当たりの効率をあげて、売り上げにつなげたいところですよね。そのためには、日々改善を行わなければなりません。 そこで役に立つツールがヒートマップなのです。
実は、ヒートマップをうまく使うと、アクセス数も売り上げも倍以上になります。
この記事では、ヒートマップの活用法、ツール、根本的な考え方を解説していきます。 この記事を読んで、ぜひ活用していきましょう。
Contents
0.大前提|サイトは制作がゴールではなく、運用がスタート
大前提として、webサイトを収益につなげるためには、ある程度サイトができた後の運用部分がとても大事になってきます。
ほとんどの方は、自サイトを作成するまでは相当なこだわりをもっているのではないでしょうか。
それは、集客したいという目的があるからですよね。このヘッダーは何色でフォントはこれ。メイン画像は、明るく見栄えが良いものを。などこだわるのではないでしょうか
ですが、サイトが完成してしばらくすれば、まさに蛇行運転をしてしまいがちです。なぜならば、自社サイトができればなんとなく集客できるからと思っているからです。
しかし、放っておくだけでは絶対に集客にたどり着きません。というのも、今はどの分野でもサイトが氾濫しているため、競争と言ってもいい状況だからです。
では、どうやって差別化し、集客するのか。
答えはシンプルです。良いサイトと良いコンテンツにこだわり、改善を続けることです。これができているほど、売上を伸ばすことができているわけです。
コンテンツの質を改善するために、web解析があり、ヒートマップがあるという原則を忘れないようにしましょう。
運用後は失敗ばかり!?改善の繰り返しをしないとサイトを作った意味ナシ
やはり、自サイトを作ってほったらかしでは、ただの箱と化してしまいます。ですから、すでにサイト運営は失敗していると言えます。
とはいうものの、WEBサイトは、ただ眺めているだけではどの部分がクリックされて、どの部分からコンバージョン(問い合わせ)及び(成約)になっているのかなんて解りません。
そこで、役に立つツールがいくつかあります。
代表的なものは、Google Analytics(グーグルアナリティクス)です。その名の通り、アナリティクスは、Googleが無償で提供している高性能な解析ツールであり、必須ツールといえます。
ヒートマップは、google analyticsでは足りないweb解析の部分を補えるツールとして有用です。改善を続けるために、上手に活用していきましょう。
1.Google Analyticsでは解らないヒートマップツールの魅力とは

WEB解析ツールで、アナリティクスの足りていない部分をカバーし改善につなげるのがヒートマップの役割です。
ヒートマップと聞いて、どんなことを想像されますでしょうか。なにか、暖かそうな名前だなぁ、と感じるはず。
テレビ番組を思い出してみてください。例えば、温泉に入る前と入った後の体感を見るために、サーモグラフィーを使っている場面に見覚えがないでしょうか。
暖かくなったところは、とても赤く、対してそうでもないところは青白くなる。
これが、WEBサイトでも見れてしまいます。どういうことかというと、クリックされる場所、マウスの動き、離脱する場所について、多いところは赤く、少ないところは白くなります。
つまり、アナリティクスでは数字メインのデータを、ヒートマップは視覚的な部分で解析することができます。
具体的にどういったものか見ていきましょう。
2.ヒートマップの見方は超簡単!色分け部分をチェックするだけ
ヒートマップは、視覚で直感的に状況をとらえることができます。ですから、WEB初心者であっても、理論的な解析ができるというメリットがあります。
ヒートマップツールは、外部のアプリのため、各仕様はそれぞれ異なります。
ただ、ゴールは同じです。色でWEBサイトを確認できるのは、どのヒートマップツールも同じです。
ヒートマップツールの設置が完了すれば、数日間データをためるだけ。設置してすぐにはデータを確認することはできません。ある程度のアクセスがあって、はじめて解析ができるわけです。
ヒートマップを設置し、気になる各ページをチェックしてみてください。ある場所は真っ赤になっていたり、ある場所が青白くなっていることに気づくのではないでしょうか。
2-1.クリックエリア

ヒートマップツールは、ただ色分け分析ができるだけではありません。その他にも、もっと素晴らしい機能が搭載されています。
そのなかでも、もっとも優れている機能が、クリックエリアではないでしょうか。
クリックエリアは、サイト内の指定したページで、どの場所がクリックされたのかを判断することができます。
例えば、料金ボタンだったり、詳細ボタンだったり。商品を売っているのであればカートボタンだったり。
クリックされればされるほど、真っ赤になり、そうではない場合はグレーになっているか青白くなっているかのどちらかです。
つまり、青白くなっているのであれば、重要なボタンがクリックされていない衝撃の事実を知ることになります。
もはや、こうなってしまうと今すぐにでもボタンの配置やデザインを考え直すべきだと言えます。
4-2.マウスムーブ

もう一つの優れた機能として、マウスムーブがあります。
マウスムーブは、マウスをどのように操作したのかを視覚的に見ることができます。
例えば、1ページ内でどのようにマウスを移動させたのか。どのようにして重要な箇所にたどり着いたのかを一目で確認できます。
どの文章を読んで成約につながったのか、分析するためにも役に立ちます。
4-3.離脱エリア

最後に離脱エリア。
ランディングページを作った場合、最後の最後でコンバージョンさせるのが一般的です。
記事を読んでもらって納得したユーザーが、何かしらのアクションを起こすわけです。
しかし、途中で離脱したとしたらどうでしょうか。もはや、そうなってしまうと調べるすべなんてありません。
そこで、ヒートマップツールの出番です。
ヒートマップツールでは、ファーストビューを起点としてどの時点で離脱しているのかを割合で見ることができます。
例えば、ページを開いた瞬間は100%です。
それがどんどんスクロールしていくと、80%になり、50%になる。
コンバージョンの時点で0%であれば、100人中1人もそこまでたどり着いていないことが解ってしまいます。
また同時に、どの部分がよく見られているのかを色分けされて見ることができます。
5.力を入れていたコンテンツほど見られていない事実を知ることができる
もはや、各ページの中身を視覚ベースで見てしまうと、何の言い訳もできなくなってしまいます。
それほどヒートマップツールの威力は絶大です。
それはなぜか。
すごい時間をかけてつくったバナーが、ヒートマップで青白くなっていたとしたらどうでしょうか。
青白いということは、全くクリックされていないことがわかるため、制作側は自信を失ってしまいますし、逃げ出したくなることもあるはずです。
ですが、逆の発想でとらえてみてください。
アナリティクスでは確認できなかったリアルなデータが、目の前にたたきつけられているわけです。
そうです。
厳しい現実を知ることができたのであれば、あとは改善あるのみではないでしょうか。
6.Analyticsやサーチコンソールでは見ることのできない視覚データで驚くべき改善も
Analyticsの兄弟ともいえる、Googleサーチコンソール。
こちらもアナリティクス同様に、無料でWEB解析ができるツールと言えます。
サーチコンソールは、アナリティクスのような細かい分析はできませんが、ある部分が突出しています。
それが、どのキーワードで訪問されているのかを知ることができるからです。
数年前までは、アナリティクスでもキーワードの調査はできていました。
しかし、近年のSSL化にともない流入キーワードが見れなくなってしまうことに。
すべて、「not provided」という表記に変わってしまい、キーワードでの分析が不可能になってしまいました。
そこで活躍するのがサーチコンソールです。
サーチコンソールは、SSL化をものともせず流入キーワードをおしみなくチェックすることができます。
とはいえ、サーチコンソールもほとんどは決められた解析しかできません。
つまり、アナリティクス+サーチコンソール+ヒートマップツールの併用が、最強の解析ツールだと考えるのが妥当ではないでしょうか。
7.ヒートマップの料金はピンキリ?まずはGoogleで調べて無料で使ってみよう

ヒートマップツールは、アナリティクスやサーチコンソールのように、基本的には無料で使うことができます。
簡単に言うと、おためしです。
ある一定の条件を超えてしまうと、有料版をおすすめされますが、無料の範囲であれば使い倒しても問題はありません。
その一定の条件と言うのが、アクセス数の上限ではないでしょうか。
例えば、アクセス数が月間300,000以内であれば無料で使えますなど。
一般のWEBサイトであれば、月間PVが300,000を超えることはそうそうありません。
つまり、ほとんどの機能は無料で使えるということです。
とくに、有名なヒートマップツールで言えば、ユーザーヒートやPtengine、ミエルカなどではないでしょうか。
3つとも運営会社が異なるため、自社サイトに適したヒートマップツールを利用するべきです。
8.有料版は自由度がきくためより改善案が見えてくる
もちろん、無料版が使いやすかったり、解析のすばらしさを知ったのであれば、有料版を使ってみるのもアリではないでしょうか。
例えば、無料版では1ドメインしか利用できなかったのに、有料ではそれが解除されます。
また、PVが30万以上超えるようなモンスターサイトであれば、やはり有料に移行するべきだと言えます。
9.ヒートマップの作り方はタグを埋め込むだけの初心者でもできる
ヒートマップツールは、とても素晴らしいものだということが理解できたのではないでしょうか。
そんな高機能なツールであれば設定もむずかしそう、なんて思ってしまうのも無理はありません。
しかし、アナリティクスと同様に、設定はとても簡単です。
ヒートマップツールの会社にもよりますが、ほとんどは指定されたタグをそのままWEBサイトのHTML部分にはりつけるだけです。
ただ、はりつけてからすぐにデータを確認できるわけではありません。
最低1日は待つことと、ある程度は訪問者数が必要です。
訪問者数が1日2人だった場合、ヒートマップツールのデータはかなりぶれてしまいます。
なぜなら、1人が違うことをすれば、それもデータ化されてしまうからです。
たまたまカートがクリックされなかっただけなのに、改善してしまうのはもったいないです。
逆にもうひとりが、カートを頻繁にクリックしたとしたらどうでしょうか。
すごいクリックされているから、ここは問題ないと感じてしまう可能性もあります。
そうならないためにも、しっかりしたデータを集めるようにしてから分析するようにしましょう。
10.まとめ
ヒートマップツールは、使い方によってはアナリティクスやサーチコンソール以上に使える神アプリに変化します。
とくに、アナリティクスのような複雑で同じような項目が沢山あれば、無意識に分析から遠ざけてしまうもの。
ですが、ヒートマップツールは、そのようなわずらわしい操作も設定もないため、だれでも気軽に分析・解析することができます。
WEB解析でお困りの際には、ヒートマップツールを使いこなして、ベストな提案をしてみてはいかがでしょうか。